福井鉄道株式会社(ふくいてつどう)は、福井県でバス、鉄道などを運営している企業である。
概要
商号は福井鉄道株式会社としているが、総売上の75.1%を自動車運送事業が占め、鉄軌道事業の割合は16.7%に過ぎない。鉄軌道事業は1963年以降赤字が続き、バス事業や不動産事業などの利益で補填してきたが、支えきれなくなってきている。2006年度決算で累積損失約22億円、借入金約30億7000万円。
2007年8月には、このままでは鉄軌道部門の存続が難しいとして、沿線各自治体に支援を要請した。福井県や親会社の名古屋鉄道(名鉄)、福井銀行など取引金融機関の支援協議が難航するなどの紆余曲折を経て、2008年12月29日、名鉄が増資(1株を10億円で引き受け)した上で、増資された1株を含む保有全株を地元自治体の出資する第三セクターや地元支援団体へ1株1円で全面譲渡し、経営から撤退した[1][2]。これを受け、沿線3市は「法定協議会」を設置し、県および支援団体の支援により存続させることが決まった[3]。
2008年11月25日には、臨時株主総会で、福井銀行出身者(元福井鉄道顧問)が新社長に選任された[4]。2009年2月24日に国土交通省に申請していた「鉄道事業再構築実施計画」が地域公共交通活性化法に基づき全国初の認定を受け、10年間で10億の国庫補助が設備更新に充てられるほか、固定資産税の優遇措置を受けられることとなった[5]。
歴史
- 1945年(昭和20年)8月1日 福武電気鉄道株式会社と鯖浦電気鉄道株式会社が合併、福井鉄道株式会社が発足。
- 1948年(昭和23年)8月 中部乗合自動車株式会社を吸収合併。
- 1953年(昭和28年)12月 敦賀乗合株式会社を吸収合併。
- 1960年(昭和35年)9月 三方交通株式会社を吸収合併。
- 1963年(昭和38年)9月 名古屋鉄道の資本下に入る。
- 1973年(昭和48年)9月29日 鯖浦線が全線廃止。
- 1981年(昭和56年)4月1日 南越線が全線廃止。
- 1988年(昭和63年)7月20日 高速バス名古屋線(北陸道特急バス)福井 - 名古屋間運行開始。
- 1988年(昭和63年)12月 バスロケーションシステム導入。
- 1989年(平成元年)5月2日 高速バス東京線(ドリーム福井号)福井 - 東京間運行開始。
- 1990年(平成2年)10月 高速バス大阪線福井 - なんば間運行開始。
- 1993年(平成5年)4月 高速バス大阪線福井 - なんば間休止。
- 2003年(平成15年)9月 高速バス大阪線(わかさライナー)小浜 - 大阪間運行開始。
- 2005年(平成17年)6月 設立60周年を記念し、「FUKUTETSU」のロゴマークを名鉄のマークに準拠したものに変更。
- 2006年(平成18年)11月1日 高速バス東京線昼行便(昼特急)福井 - 東京間運行開始。
- 2007年(平成19年)12月22日 高速バス大阪(梅田)線、福井 - 大阪(阪急梅田)間運行開始。
- 2008年(平成20年)12月29日 筆頭株主である名古屋鉄道(発行済株式数の33.36%を保有)が、全株を沿線の支援団体などに譲渡し、福鉄との資本関係をすべて解消。
- 2009年(平成21年)2月24日 地域公共交通活性化法に基づく「鉄道事業再構築実施計画」が認定され、行政支援が軌道に乗る。
バス事業
一般路線バス、高速路線バスおよび貸切バス事業を運営。
一般路線は越前市など福井県嶺北南部、および敦賀市など同嶺南東部を中心に運行しているが、鉄道事業の福武線と並行して福井市中心部へ乗り入れているほか、大飯郡おおい町にも路線がある。また、当該地域の一部自治体よりコミュニティバスの運行を受託している。
バス営業所
- 嶺北営業所(越前市北府2丁目6-4) - 最寄停留所:越前市市民バス 本田2丁目・農協会館前
- 福井営業所(福井市主計中町9-11-2) - 最寄停留所:鉾ヶ崎
- 嶺南営業所(敦賀市中44号川尻21-3) - 最寄停留所:敦賀市コミュニティバス 中
- 小浜管理所(小浜市千種1丁目8-15) - 最寄停留所:あいあいバス 天理教前
高速バス路線
※経路など詳細は当該項目を参照のこと、<>内は共同運行会社
- 福井⇔小松空港 <京福リムジンバス>
- わかさライナー <近鉄バス>
- 北陸道特急バス(名古屋⇔福井)<京福バス・JR東海バス・名鉄バス>
- ドリーム福井号 <京福バス・JRバス関東>
- 福井 - 東京線「昼特急」 <京福バス>
- 福井 - 大阪(梅田)線 <京福バス・阪急バス>
高速バス(廃止路線)
- 福井 - 小浜線
- 福井 - 大阪(なんば)線 <京福電気鉄道・南海電気鉄道(廃止時点の運行会社)>
一般路線
越前市発着
- 南越線:シピィ - 武生口 - 武生新 - 武生東高校 - 今立総合支所前 - 和紙の里会館 - 今立総合支所前 - 赤坂
- 池田線:武生新 - JR武生駅前 - 武生高校前 - 武生東高校 - 今立総合支所前 - 清水谷(以降池田町) - 稲荷 - 入谷(以降越前市) - 味真野 - 仁愛大学前 - JR武生駅前 - 武生新
- 坂口白山線:武生新 - JR武生駅前 - 紫式部公園口 - 千合谷
- 武生越前海岸線:
- 武生新 - JR武生駅前 - 武生口 - 八田(以降越前町) - 織田 - 梅浦 - かれい崎
- 武生新 - JR武生駅前 - 武生口 - 安養寺 - 織田(以降越前町) - 梅浦 - 左右 - 越前岬(福井市)
- 王子保河野線:武生新 - JR武生駅前 - JR王子保駅 - 河野(以降南越前町) - 糠長島
鯖江市発着
- 鯖浦線:神明駅 - 小泉 - 西田中(以降越前町) - 新樫津 - 織田 - 梅浦 - かれい崎
福井市発着
- 福浦線:田原町 - 福井駅前 - 赤十字病院 - ベル前 - 足羽 - 浅水駅前 - 三十八社口 - 石田(鯖江市) - 西田中(以降越前町) - 丹生高校前 - 青野 - 織田 - 梅浦 - かれい崎
- 麻生津線:田原町 - 福井駅前 - 赤十字病院 - ベル前 - 大島口/足羽 - 下荒井 - 足羽高校(一部便のみ) - 上杉の木台
- 麻生津循環線:
- 浅水駅前 - 大土呂 - 徳尾 - 森行 - 福井ハイツ - 浅水駅前
- 浅水駅前 - 冬野 - 中杉の木台 - 三十八社 - 福井ハイツ - 浅水駅前
敦賀市発着
- 若狭線:敦賀駅 - 気比神宮前 - 昭和町 - 国立病院 - 美浜駅前(美浜町)
- 菅浜線:敦賀駅 - 気比神宮前 - 敦賀病院前 - 昭和町 - 国立病院 - 水晶浜海水浴場(以降美浜町) - 丹生 - 白木(敦賀市)
- 敦賀フェリー線:敦賀駅 - 敦賀フェリー(新日本海フェリーのりば直行)
おおい町発着
- 本郷線:おおい町役場前 - 本郷駅前 - 川上
- 大島線:大飯中学校 - 本郷駅前 - おおい町役場前 - 宮留
コミュニティバス
※経路など詳細は当該項目を参照のこと
- はぎ号・きらめきのさか号・きらめききぬかけ号 - 敦賀市より運行業務受託
- 越前市市民バスのろっさ - 同市より一部路線の運行業務を受託
- つつじバス - 鯖江市より一部路線の運行業務を受託
車両
名鉄グループ時代から、一般路線車・高速路線車・貸切車ともに長年三菱ふそう製に統一されていたが、近年は少数ながら日野自動車製も導入されている。一方、グループ会社のレインボー観光自動車は三菱製に統一されている。
一般路線車では1990年代後半より低床型バスを積極的に導入し、2000年以降はノンステップバスを増備している。
カラーリングは赤色と白色を用いた名鉄カラーを採用していたが、ワンステップバスおよびノンステップバスには海をイメージした独自のデザインを採用している。
鉄軌道事業
鉄軌道事業[6]では、福武電気鉄道により開業した武生新 - 福井市内間の福武線のほか、鯖浦電気鉄道により開業した水落 - 織田間の鯖浦線(せいほせん)や、武岡軽便鉄道(後に武岡鉄道、南越鉄道と改称し福武電気鉄道に合併)により開業した社武生 - 粟田部 - 戸ノ口間の南越線の2路線を擁していたが、1973年に鯖浦線が廃止された後、1981年に南越線が廃止されて以降は福武線だけを営業路線としている。
鉄軌道路線
現有路線
廃止路線
車両
鉄道形車両に設置された乗降用ステップ。左が閉じた状態、右がステップが開いた状態である
福武線では、2006年(平成18年)4月から名古屋鉄道より譲り受けた路面電車形車両が運行を開始した。なお、朝夕のラッシュ対応のため、以前からの車両のうち8両が残っている。以前からあった車両の外観上の特徴としては、床が高いことから側面扉部分に折畳式のステップが設置されていることで、このステップはドア開閉に合わせて自動的に展開される。
営業車両
路面電車形
- 800形 - 2両(部分低床車)
- 770形 - 2両編成4本
- 880形 - 2両編成5本
鉄道形
- 200形 - 2両編成3本
- 600形 - 2両
- 610形 - 2両編成1本
非営業車両・事業用車両
また、このほかにディーゼルモーターカーがある。
過去の車両
鯖浦線・南越線の車両については各ページを参照
- 10形
- 1925年に日本車両で製造された車両。11号の1両1編成が存在し、鯖浦線の40形モハ42と編成を組んで運行を行っていた。モハ42のモハ143-1への転用を受け休車となり、1985年からの300形の導入に伴い廃車となった。
- 20形
- 1930年に日本車両で製造された車両。当初は1両1編成でモハ21・22の2両が製造・運行されていた。のち2両固定編成化され、モハ21・クハ21となった。10形と同じく300形の導入に伴い廃車となった。
- 80形
- 120形
- 140形
- 160形
- 300形
- 500形
- 北陸鉄道金沢市内線のモハ2050形が、路線廃止に伴い福井鉄道へ譲渡され、モハ501となった。路面電車型車両として、福井市内の軌道区間専用に使用されていたが、2年後の1969年に廃車になっている。
- 510形
- 北陸鉄道金沢市内線のモハ2060形が路線廃止後、福井鉄道に譲渡されモハ511、512となった。500形と同じく軌道区間専用車両となっていたが、1969年に廃車となった。
- 560形
脚注
外部リンク
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| 公営 |
札幌市 - 函館市 - 東京都 - 熊本市 - 鹿児島市
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| 第3セクター |
富山ライトレール - 万葉線
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| 民営 |
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