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近鉄鳥羽線
池の浦-鳥羽間を走る伊勢志摩ライナー。手前の線路は参宮線
池の浦-鳥羽間を走る伊勢志摩ライナー。
手前の線路は参宮線
路線総延長 13.2 km
軌間 1435 mm
電圧 1500 V (直流)
最高速度 130 km/h
凡例
STR
山田線
STRq KRZo STRlg
JR東海:参宮線
exGRENZE legende + BHF
exGRENZE legende + BHF
exGRENZE legende
LUECKE
0.0 宇治山田駅
WBRÜCKE
勢田川
TUNNEL1
虎尾山トンネル
TUNNEL1
永代山トンネル
AKRZu
伊勢自動車道
BHF
1.9 五十鈴川駅
WBRÜCKE
五十鈴川
BHF
4.9 朝熊駅
eDST
四郷信号所 -1975
TUNNEL1
四郷トンネル
BHF
10.6 池の浦駅
STR LUECKE
STRrg KRZo STRrf
JR東海:参宮線
STR STR
鳥羽線
KBHFe + HUB84
KBHFe + HUB84
KBHFe
exGRENZE legende + BHF
exGRENZE legende + BHF + HUB82
exGRENZE legende
13.2 鳥羽駅
STR
志摩線

鳥羽線(とばせん)は、三重県伊勢市の宇治山田駅から三重県鳥羽市の鳥羽駅までを結ぶ近畿日本鉄道(近鉄)の鉄道路線。

目次

概要

山田線と志摩線との間を結ぶ路線である。伊勢中川駅から賢島駅までの路線は一体の路線として運用されているが、歴史的経緯により3つに分かれている(この3線を合わせて「近鉄賢島線」という俗称がある)。なお、山田線に跨って乗車する場合は、建設費回収のための加算運賃が適用される。

路線は山沿いに展開され、JR参宮線とルートは並行しない(ただし、池の浦駅 - 鳥羽駅間については、ほぼ並行する)。ちなみに宮町駅 - 伊勢市駅 - 鳥羽駅間では競合するJR参宮線より運賃が高いが、近鉄の方が運転本数が多く、終電時刻も遅くなっている。また、比較的新しい路線のため、踏切がなく道路とは完全に立体交差化されているが、全線開通時には鳥羽駅から約250m西、現在国道42号との立体交差あたりに、参宮線と共同の小浜踏切が存在していた[1]。池の浦駅 - 鳥羽間を除いて半径600m未満の急曲線がなく高速運転に適しているため、下り列車の一部は最高速度130km/hで走行している。

鳥羽線ではスルッとKANSAIカード及びJスルーカードは利用できないが、2007年4月1日からPiTaPaが導入され、同時にICOCAとも相互利用が可能となった。導入時点では宇治山田駅以外の各駅に簡易改札機を設置して対応している。

路線データ

  • 路線距離(営業キロ):13.2km
  • 軌間:1435mm
  • 駅数:5駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線電化(直流1500V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式
  • 最高速度:130km/h(一部の特急)、120km/h(特急)、110km/h(一般種別)

全線、名古屋輸送統括部(旧名古屋営業局)の管轄である。

運行形態

大阪・京都・名古屋方面からの多数の特急列車が通る。大阪方面からの快速急行、大阪・名古屋方面からの急行は朝夕は鳥羽駅まで直通する(2004年のダイヤ改正で快速急行・急行は宇治山田駅・五十鈴川駅での折り返しが増え、上りの鳥羽発は朝方のみになった)。昼間時間帯の大阪・名古屋方面からの急行は宇治山田駅で折り返すため、この時間帯は特急・普通列車のみが運転される。

普通列車は多くが山田線伊勢中川駅 - 志摩線賢島駅間の運転で、昼間以降に名古屋線白塚駅 - 賢島駅間を直通する列車がある(この場合、下り列車は基本的に白塚駅始発の時点から賢島行として運転されるのに対し、上り列車については賢島駅から伊勢中川行として運転され、伊勢中川駅到着後に列車番号を変更し、白塚行として継続運転するのが基本である)。普通列車では一部を除きワンマン運転を実施している。

大晦日から元旦にかけての終夜運転は、ここ最近では大阪・京都・名古屋から伊勢方面への特急、大阪・名古屋方面から伊勢方面への急行が運転されているほか(伊勢神宮の参拝順序の関係からか、賢島直通の特急以外では下りは宇治山田行、上りは五十鈴川発が多い)、普通が30 - 60分間隔で運転される形態となっている。時刻については近鉄の公式サイトでも掲載されている。

車両

特急については「近鉄特急」を参照

鳥羽線の列車は、大阪線との直通列車は基本的に大阪線所属の車両が使用され、それ以外の列車は基本的に名古屋線所属の車両が使用されている。また、ワンマン列車にはいずれも名古屋線所属車両である1201系・1240系・1259系・1440系・9000系(ワンマン対応車のみ)が使用されている。詳細は大阪線・名古屋線の項を参照。

歴史

現在の志摩線は参宮線を延長するような形で沿線住民の交通手段のほか奥志摩への観光客の誘致を目的として1929年に志摩電気鉄道が開業した路線で、軌間は鳥羽駅で接続する参宮線に合わせて1067mmの狭軌とされた。志摩電気鉄道は、陸運統制令による戦時統制の勧奨の流れを受けて、1944年(昭和19年)に三重県内の中小私鉄統合で設立された三重交通の路線となる。

その一方で、山田線は参宮急行電鉄(参急)の手により、現在の大阪線と合わせて大阪から伊勢神宮への参詣鉄道とするために建設が行われ、1931年に宇治山田駅までの全線が開業した。

戦後の高度成長期に入り、近鉄は伊勢志摩方面の観光事業を推し進め、当時の近鉄線の終点であった宇治山田駅の1番線ホームをバスが横付けして停車できるよう改造し、1961年(昭和36年)4月から近鉄特急の到着に合わせて、三重交通と近鉄が共同出資した三重急行の賢島行きの特急バスが接続するといったようなことも行い、客誘致に努めていた。 しかし、本格的に事業を進めるには、やはり大阪・名古屋方面から直接アクセスできるほうがよく、三重交通志摩線は三重交通の鉄道事業の三重鉄道への分離の後に、1965年に近鉄へ合併し、同社の志摩線となった。その上で、山田線と志摩線をつなぐ鳥羽線を建設し、志摩線も軌間1435mmの標準軌に改めて、賢島駅まで特急を直通させることにした。

全線が開業したのは1970年だが、当初は需要・工期の面から単線だった。この開業はまだ京都方面から直通急行列車が乗り入れており、ある程度の活況を見せていた参宮線にも打撃を与え、完全なローカル線へ転落させる一要因ともなった。開通から5年後の1975年に全線複線化を達成している。

  • 1967年(昭和42年)7月12日:近鉄が山田線を賢島まで延長する計画を公表。計画当初は「宇治山田 - 鳥羽間の路線を新設し志摩線を改良する」案と「宇治山田から山越えして賢島へ直行する」案の2案があった[2]
  • 1967年(昭和42年)8月9日:山田線の賢島までの延長に関して、「鳥羽が観光の拠点となっている」ことや「志摩線を活用することで建設費を節約できること」などを理由に宇治山田駅 - 鳥羽駅間の路線を新設することを表明[3]
  • 1967年(昭和42年)8月11日:標準軌で複線を目標とするなど、計画の具体的内容を発表。但し、完成当初の全線複線化は困難としている[4]
  • 1967年(昭和42年)9月11日:伊勢市岩渕 - 鳥羽市鳥羽間 鉄道敷設免許申請[5]
  • 1967年(昭和42年)12月23日:伊勢市岩渕 - 鳥羽市鳥羽間 鉄道敷設免許認可[6]
  • 1968年(昭和43年)5月20日:鳥羽線建設工事に着手[6]
  • 1969年(昭和44年)12月15日:宇治山田駅 - 五十鈴川駅間が開業。
  • 1970年(昭和45年)3月1日:五十鈴川駅 - 鳥羽駅間が開業し全通。志摩線との直通運転開始。
  • 1971年(昭和46年)12月25日:宇治山田駅 - 五十鈴川駅間複線化。
  • 1975年(昭和50年)4月11日:五十鈴川駅 - 朝熊駅間複線化。
  • 1975年(昭和50年)12月20日:朝熊駅 - 鳥羽駅間複線化。同区間にあった四郷信号所廃止。
  • 2007年(平成19年)4月1日:各駅でPiTaPa・ICOCAの取り扱い開始。

東海地震への対応

全線で東海地震に対する地震防災対策強化地域に関わっており、東海地震の警戒宣言が発令された場合、同区間では列車の運転が中止されることになっている[7]

駅一覧

  • 全駅三重県に所在
  • ●:停車、|:通過
  • 普通列車は省略:各駅に停車。快速急行・急行ともに鳥羽線内は各駅に停車
  • 特急列車は近鉄特急の記事を参照のこと。
  • #印の駅は列車待避可能駅。
駅名 駅間キロ 営業キロ 急行 快速急行 接続路線 所在地
直通運転区間 宇治山田駅から
○普通…名古屋線白塚駅まで
○急行…大阪線大阪上本町駅、名古屋線近鉄名古屋駅まで
○快速急行…大阪線大阪上本町駅まで
宇治山田駅 - 0.0 近畿日本鉄道:山田線(直通運転:上記参照) 伊勢市
五十鈴川駅# 1.9 1.9  
朝熊駅 3.0 4.9  
池の浦駅 5.7 10.6   鳥羽市
鳥羽駅# 2.6 13.2 近畿日本鉄道:志摩線(普通のみ直通運転)
東海旅客鉄道:参宮線
  • 単線時代は朝熊駅 - 池の浦駅間の四郷トンネル宇治山田寄りに列車行き違いのための四郷信号所があった。

脚注

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  1. ^ 「近鉄鳥羽線で初事故 トラック 一方通行の踏切へ進入」中日新聞 1970年(昭和45年)3月9日付 10版 15面、「近鉄鳥羽線で初の事故 トラックと衝突」伊勢新聞 1970年(昭和45年)3月9日付 7面
  2. ^ 「近鉄、賢島まで乗り入れ 45年完成めざす 鳥羽経て志摩線を活用か」伊勢新聞 1967年(昭和42年)7月14日付 1面
  3. ^ 「鳥羽経由ルートに決まる 近鉄志摩乗り入れ 用地買収、協力求む 泉副社長、地元で表明」- 伊勢新聞 1967年(昭和42年)8月10日付 1面
  4. ^ 「来年2月から着工 近鉄山田線延長 広軌で複線を目標 鳥羽駅舎 地元の声聞いて」- 伊勢新聞 1967年(昭和42年)8月13日付 1面
  5. ^ 「三重県史 資料編 現代2 産業・経済」p894-896
  6. ^ a b 「近畿日本鉄道 最近20年のあゆみ」(1980年発行)p353-423(年譜)
  7. ^ 東海地震に関するお知らせ - 近畿日本鉄道

参考文献

  • 「まるごと近鉄ぶらり沿線の旅」(著者・編者 徳田耕一、出版・発行 河出書房新社 2005年) ISBN 4309224393
  • カラーブックス「日本の私鉄 近鉄1」(著者・編者 諸河久・杉谷広規、出版・発行 保育社 1998年) ISBN 458650904X
  • カラーブックス「日本の私鉄 近鉄2」(著者・編者 諸河久・山辺誠、出版・発行 保育社 1998年) ISBN 4586509058
  • 「近鉄時刻表 各号」(著者・編者 近畿日本鉄道、出版・発行 同左)
  • 「鉄道ピクトリアル'03年1月号増刊 特集:近畿日本鉄道」(著者・編者 電気車研究会 出版・発行 同左)
  • 「近畿日本鉄道 最近20年のあゆみ」1980年(昭和55年)10月1日発行、発行者:近畿日本鉄道株式会社
  • 「三重県史 資料編 現代2 産業・経済」1992年(平成4年)3月31日発行、編集・発行:三重県

関連項目

  • 日本の鉄道路線一覧
  • 近鉄特急史
  • みえ (列車)
「」より作成

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