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近鉄大阪線
大阪線でも使用される9020系電車
大阪線でも使用される9020系電車
路線総延長 108.9 km
軌間 1435 mm
電圧 1500 V (直流)
最高速度 130 km/h

大阪線(おおさかせん)は、大阪府大阪市天王寺区の大阪上本町駅から三重県松阪市の伊勢中川駅までを結ぶ近畿日本鉄道(近鉄)の鉄道路線。

大阪(大阪上本町駅及び難波線大阪難波駅)と名古屋・伊勢志摩を結ぶ特急列車のルートであり、また、三重県・奈良県・大阪府下から大阪中心部へ向かう通勤・通学路線でもある。

青山町駅以西ではスルッとKANSAI対応カードおよびJスルーカードが使用できるが、伊賀上津駅以東では使用できない。2007年4月1日に全線でPiTaPaおよびICOCAの利用が可能となった。なお自動改札機未設置の伊賀上津駅 - 川合高岡駅間の各駅には、専用の簡易改札機を設置して対応している。

目次

路線データ

  • 路線距離(営業キロ):108.9km
  • 軌間:1,435mm
  • 駅数:48駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:
    • 複々線:大阪上本町駅 - 布施駅間(近鉄奈良線との方向別複々線)
    • 複線:布施駅 - 伊勢中川駅間
  • 電化区間:全線電化(直流1500V)
    • 大阪上本町駅 - 布施駅間が複々線化されるまでは同区間は奈良線に合わせて直流600V電化だった(そのため布施駅構内にデッドセクションがあった)。
  • 閉塞方式:自動閉塞式
  • 最高速度:130km/h(一部の特急)、120km/h(特急)、110km/h(一般車両) ※駅間毎は駅一覧参照

なお、新青山トンネル西坑口(大阪上本町起点84.048km地点)を境に、大阪上本町側が大阪輸送統括部(旧・上本町営業局)、伊勢中川側が名古屋輸送統括部(旧・名古屋営業局)の管轄となる。 営業距離の108.9kmは、JRを除く日本の私鉄では東武伊勢崎線に次ぐ長さとなっている(全線複線以上の路線としてはJRを除く日本の私鉄最長)。

沿線風景

大和八木駅以西は大阪・奈良の府県境があるものの比較的平坦な区間で、桜井駅から伊勢中川駅までは山越え区間になるが、開業当初から電化されており、また曲線半径600m以下のカーブが生じないように、できるだけカーブを少なくするように設計されている(その他の区間には最小半径400mのカーブが存在)。このため33.3‰の急勾配も多数存在し、強力モーターの電車が高速で山越えをするダイナミックな走行が見られる。

大阪上本町 - 河内国分

7面6線を有するターミナル駅である大阪上本町駅を発車してほどなく、地下から高架へと上がる奈良線の線路が並行し(線路戸籍上、近鉄奈良線の起点は布施駅であるが、運転系統にあわせここでは奈良線と記す。詳細は近鉄奈良線の項目を参照)、JR大阪環状線の下を通り鶴橋に到達する。この駅は2面4線の構造で、1番線と3番線を奈良線、2番線と4番線を大阪線が使用している。JRと近鉄の主要幹線同士の接続駅だけあって、終日多くの客でごったがえす様子が見られる。

鶴橋駅から先はしばらく方向別複々線の線路になり、大阪線と奈良線がそれぞれ違う線路を走る。今里駅を出てしばらくすると東大阪市に入り、奈良線の線路がさらに上へ上がり、布施駅となる。ここから奈良線と分かれ、線路は右にカーブする。次の俊徳道駅の高架下には2008年3月15日に開業したJRおおさか東線のJR俊徳道駅がある。

俊徳道を出てしばらく進むと線路は地上になり、終日、近畿大学の学生などで賑わう長瀬駅に着く。そこから先は狭い住宅街を進み、2面4線の弥刀駅に達する。弥刀駅を過ぎると再び高架に上がり、高々架の近畿自動車道と地上の大阪中央環状線に差し掛かる手前で八尾市に入り、久宝寺口駅。そのまま高架を進んで近鉄八尾駅に達する。

近鉄八尾駅からしばらく進むと線路は再び地上になり、河内山本駅に着く。この駅からは信貴線が分かれており、大阪などから信貴山朝護孫子寺への参拝の足となっている。ここを過ぎると線路は右へ大きくカーブし、高安駅に達する。ここには高安検車区・高安検修センターがあり、近鉄のいろいろな車両を見ることができる。その後高架に上がって国道170号(大阪外環状線)を乗り越え恩智駅、そこを出てすぐに線路は地上になる。東方向に生駒山系の山並みを眺めつつ線路は南へ延び、柏原市の住宅街に入って法善寺駅・堅下駅と進む。安堂駅のあたりからJR関西本線(大和路線)と国道25号が並走し、やがて大阪線はこの2線を立体交差で跨いで大和川を渡り、河内国分駅に着く。

河内国分 - 大和八木

河内国分駅を過ぎたあたりから線路はゆるやかに左へカーブし、景色も次第に山がせり出してくるようになる。西名阪自動車道の下を通ると大阪教育大前駅。この駅を過ぎてすぐの新玉手山トンネルを抜けてしばらく進んだ所に県境があり、大阪府から奈良県に入る。

関屋駅・二上駅を過ぎて奈良盆地に踏み込むと、南側にフタコブラクダ状の稜線を持つ二上山が見えてくる。線路は徐々に香芝市の中心部へと進み、香芝市役所の最寄駅、近鉄下田に達する。ここを過ぎると、JR和歌山線を乗り越え、五位堂検修車庫を右手に現れると五位堂駅である。

住宅街を通り抜け大和高田市に入り、築山駅・大和高田駅に達する。しばらく進むと広い田園地帯に入り、松塚駅を過ぎて、曽我川を渡ると線路は橿原市に入る。このあたりから右手に畝傍山(大和三山)が見えてくる。橿原市の住宅街に入ると真菅駅。そこから線路はしばらく住宅街の中を進み、橿原線からの京伊特急用の連絡線が合流して、高架に上がって大和八木駅に到着する。この駅には大阪だけでなく、京都方面からも一部の特急が運転されており、特急同士の同一ホーム連絡や特急車両の増解結が時折見られる。

大和八木 - 名張

大和八木駅を出て橿原の市街地を抜けると、左手に耳成山(大和三山)が、右手に天香具山(大和三山)が見える。特に耳成山は線路のすぐ近くにそびえており、周辺に目立った丘がないためとても美しく見える。耳成駅を過ぎると線路は桜井市に入り、大福駅を通り過ぎると左手には三輪山が見えてくる。やがて右手にJR桜井線が見えてくると、大阪線の線路は高架へ上がり桜井駅に到着する。

桜井駅を出るとJR桜井線が左に分かれていき、国道165号を乗り越えると、2面4線の大和朝倉駅。この付近から線路は、上り勾配が連続して続いている。線路はやがてボタンと紅葉の名所である長谷寺駅を通る。長谷寺駅を過ぎると、室生・赤目の山々がせり出してくる。大小のトンネルをくぐり、3面5線を有する宇陀市の中心駅、榛原駅に達する。

榛原駅を出るといよいよ山間部に入り、駅間の距離も長くなる。国道165号と並走しつつ室生口大野駅・三本松駅を通り、宇陀川を渡るとやがて奈良県から三重県へ入る。

この付近の室生・赤目の山々は、遥か昔の室生火山溶岩流の名残で、紅葉が美しい香落渓(こおちだに)の柱状節理は、北海道の層雲峡と同じく火山噴出物が河川の浸食を受けたものである。

線路は赤目四十八滝の最寄駅、赤目口駅に達し、山間から名張盆地へと移っていく。名張川を渡ると車両基地を構えた名張駅に到達。駅の売店には関西で売られている商品だけでなく、中日新聞、中日スポーツなど東海・中部地方でよく見られる商品が並ぶようになり、関西(近畿)地方と中部地方の境界的な様子を見せる。利用客もこの駅からは大阪方面ではなく津、名古屋方面に向かう通勤、通学客が現れてくる。

名張 - 伊勢中川

名張駅を出て、桔梗が丘駅に至る。この駅を過ぎると線路は住宅街を出て田園地帯を走る。美旗駅を過ぎ、伊賀市に入ると伊賀神戸駅に着く。この駅から伊賀鉄道伊賀線が北に分かれており、伊賀市(旧 上野市)の中心部、上野市駅へはここで乗り換えとなる。大阪線の線路は木津川を渡り、さらに山間部を進んで青山町駅に出る。この青山町駅から先、伊賀上津駅・西青山駅・東青山駅・榊原温泉口駅にかけては殆ど人家がない完全な山(布引山地)の中を進むことになる。トンネルも多く、全長5,652mの新青山トンネル、1,165mの垣内トンネルをこの間に通る。新青山トンネルを通り抜けると線路は津市に入る。

榊原温泉口から先もしばらくは山間部、トンネルを進むが、大三駅を過ぎたあたりから山を抜け、田園地帯に入る。伊勢石橋駅を過ぎると徐々に住宅も多くなってくる。川合高岡駅まで来るとほぼ平地であり、完全に山を越えた事を実感させられる。この川合高岡駅はJR名松線の一志駅への乗換駅でもある。

線路はその後伊勢自動車道をくぐり松阪市に入って、左手方向に名古屋線への連絡線が分かれる。中村川を渡ると名古屋線の線路が迫り合流して、大阪線の終点伊勢中川駅に到着する。この駅は大阪線・名古屋線とも始終着駅ではあるが、線路自体はこの先山田線となって宇治山田・賢島方面に続いており、伊勢中川より大阪、名古屋方から直通運転する列車も多い。

運行形態

列車種別

大阪線では、特急、快速急行、区間快速急行、急行、準急、普通が運転されている。ここでは特急以外の各種別の詳細を示す。なお、特急は近鉄特急の項を参照のこと。

大阪上本町から青山町を超えて伊勢方面に直通に運転される急行、快速急行、区間快速急行には必ず5200系・5800系・5820系(L/Cカー)、2610系、1400系1407Fのトイレ付きの車両が充当されるが、ダイヤ乱れが起きた場合はトイレのない車両が運用に入ることがある。

快速急行

略して「快速」とも呼ばれる。昼間時以外に大阪上本町駅 - 宇治山田駅・五十鈴川駅・鳥羽駅間で運転され、すべての列車が山田線に、一部は鳥羽線に直通する。通勤時間帯の長距離優等種別という位置付けである。名張駅 - 榊原温泉口駅間は各駅に停車する(車内放送では各駅停車区間の停車駅は「○○から○○の間の各駅に停車」と放送されるが、青山町以西の駅での停車駅案内では各駅停車区間もすべての停車駅が表記され案内される。区間快速急行や急行も同様である)。平日の下り列車は名張駅か青山町駅まで特急を待避しないが、休日は五位堂駅または大和八木駅で待避する列車がある。夜間は宇治山田到着後、普通列車に種別変更して鳥羽まで走るものもある。なお早朝・深夜を中心に名古屋線の車両が入ってくることがある。

1978年3月のダイヤ変更(布施駅3層化改造工事完成に伴う変更)以前は、この種別が急行として運転されていた(「過去にあった列車種別」を参照)。なお、快速急行への改称後も五位堂は2001年3月まで、美旗は2003年3月まで通過していた。名張駅以西は最大10両、青山町駅以西は8両、以東は4・6両編成で運転される。このため名張駅(または青山町駅)で増解結を行う列車もある(これは後述の松阪駅発着の区間快速急行も同様)。

区間快速急行

略して「区間快速」とも呼ばれる。昼間時以外に大阪上本町駅 - 大和八木駅・名張駅・青山町駅・伊勢中川駅・山田線松阪駅間で運転(大半は大阪上本町駅 - 青山町駅間の運転)。快速急行と同様に通勤時間帯の長距離優等種別としての役割を担う。快速急行の区間運転版ともいうべき扱いで、快速急行の停車駅に室生口大野駅と赤目口駅が追加される(急行と違って三本松駅に停車しないのは、乗降客数が両2駅に比べて著しく少ないのと、ホームが6両対応により8・10両編成で運用されることのある区間快速急行が停車できないため)。赤目口駅 - 榊原温泉口駅間は各駅に停車する。青山町駅以西最大10両、以東4・6両編成。深夜に運転される大阪上本町発大和八木行の区間快速急行があり、この区間の停車駅は快速急行と同一であるが方向幕に「快速急行 大和八木」が用意されていないためか、区間快速急行として運転されている(一時期五位堂駅は区間快速急行停車、快速急行通過で区別ができていたが、その後快速急行も停車するようになったためまた同一になった)。

特急の待避は主に榛原駅か名張駅で行われるが、大阪上本町駅 - 青山町駅間では無待避の列車もある。一部は大和八木駅でも特急の待避をする。

なお駅構内の自動放送においては、青山町駅以西では「区間快速」と略されて呼称されるが、榊原温泉口駅以東では正式名称である「区間快速急行」の呼称が用いられる。

越年終夜運転の際は、青山町駅・松阪駅発着の列車を延長する形で山田線宇治山田駅、鳥羽線五十鈴川駅まで延長される。名張駅以遠の停車駅は快速急行・急行と同一。

1978年3月のダイヤ変更以前は、この種別は区間急行として運転されていた(「過去にあった列車種別」を参照)。

2009年9月現在、全国の鉄道事業者をみてもこの列車種別は近鉄のみの存在であり、英文表記は Suburban Rapid Express(方向幕などでは SUB.RAPID EXP )である。

急行

昼間時における大阪上本町駅 - 青山町駅・宇治山田駅間の運転が基本。昼間時は宇治山田駅発着が毎時1本、青山町駅折り返しが毎時2本設定される。区間快速急行の停車駅に布施駅・河内国分駅・三本松駅が追加される。河内国分駅と三本松駅のホームの有効長が6両編成分までであるため4両もしくは6両編成でしか運転できない(ドアカットは行わない)のと、乗降客が多いが緩急接続ができない布施駅(通過待避のみ可)に停車するため、混雑が激しく運転本数が増えるラッシュ時には運転されていない。従って、閑散時間帯の長距離優等種別という位置付けとなっている。榛原駅 - 榊原温泉口駅間は各駅に停車し、昼間時に準急・普通が乗り入れない榛原駅 - 名張駅間では普通列車としての役割も担う。上り下り共に9割以上の列車が河内国分駅で準急か普通と接続する。なお、伊勢中川発名張行きを除いて、昼間時以外(快速急行運転時間帯)は名張駅以東での区間運転のみがこの種別で運転されており、夕方の伊勢中川発名張行があるほか、早朝には名張発の名古屋線近鉄名古屋行(特急とは異なり伊勢中川でスイッチバック)及び宇治山田行(宇治山田駅到着後、鳥羽線鳥羽行き普通列車に種別変更してそのまま運転する)がある。また、鳥羽線鳥羽発大阪上本町行(1本のみ)もある。時刻表上では名古屋線直通は上記の1本のみだが、ほかに近鉄名古屋駅から伊勢中川行きとして運転した急行が、伊勢中川駅でそのまま大阪上本町行きに行先変更する急行もある。

宇治山田駅発着の急行は伊勢中川駅で近鉄名古屋駅方面行きの急行との相互接続を図っている(これは快速急行、松阪駅発着の区間快速急行も同様)。また青山町駅折り返し列車も一部は名張駅もしくは青山町駅で伊勢中川方面の普通列車と接続が図られている。

昼間は名張駅か榛原駅で特急を待避するが、一部は青山町駅や大和八木駅で待避する列車もある。

越年ダイヤ(大晦日の深夜から終夜運転)では大阪上本町駅 - 宇治山田駅間でほぼ毎時1本の割合で運転される(一部列車は宇治山田駅から普通に変わって鳥羽駅まで運転される列車もある)。

現在の急行は1978年3月に設定された2代目である。かつての急行については「過去にあった列車種別」を参照。

準急

昼間時は大阪上本町駅 - 高安駅・榛原駅間、昼間時以外は大阪上本町駅 - 榛原駅・名張駅間(一部大和八木行あり)で運転。全線通しで運転される列車はない。大阪近郊での中距離優等種別という位置付けであり、普通列車の激減する河内国分駅以東は各駅に停車し、その区間における普通列車としての役割を担う。奈良線の準急と比べると、急行との所要時間や停車駅数での格差が大きく、急行以上の優等列車を通過待ちするため、例えば大阪上本町駅から大和八木駅まで60分以上もかかることがある。昼間時は毎時、大阪上本町駅 - 高安駅間の系統が1往復、大阪上本町駅 - 榛原駅間の系統が2往復、合計で毎時3本運転される。快速急行・区間快速急行運転時間帯は名張駅まで運転されている。朝ラッシュ時は高安駅以西最大10両編成、夕ラッシュ時は高安駅以西最大8両編成、ラッシュ時以外は基本6両編成。一部4両編成あり。また、過去は3両編成が基本であった。

また現在、一部列車には5200系やL/Cカーが使用される列車もある(平日の大阪上本町18:55発名張行に5200系など)。

2001年3月のダイヤ変更までは、五位堂行の準急が1日1本だけあった(高安駅折り返しもこのダイヤ変更で一度消滅したが後に復活した)。また2003年3月5日以前の日中のダイヤは入出庫運用を除く全ての準急が大阪上本町 - 榛原間で毎時3本運転されており、大阪口の普通は全て河内国分または高安での折り返し運転であった。

急行以上の種別の停車駅は変遷してきているが、準急の停車駅や運転形態は少なくとも1950年代後半から50年以上変わっていない。

普通

各駅に停車する列車で、全線を通しで運転する列車はなく、系統上では名張駅を境に分割されている。

名張以西では大阪上本町駅 - 高安駅・河内国分駅・(昼間時のみ)榛原駅間での運転が基本で、名張駅まで運転されるのはラッシュ時と早朝深夜のごく一部のみである。昼間時の大阪上本町駅発着は毎時5本で、内訳は高安駅折り返しが1本、河内国分駅折り返しが3本、榛原駅折り返しが1本である(ただし、14時台以降に大阪上本町駅を発車する列車はこのパターンが崩れる)。早朝・深夜には名張駅のほかにも五位堂駅・大和八木駅を発着とする列車もある。

大阪上本町駅 - 高安駅間は昼間時は毎時5本であるが、運行間隔が一定でなく約6分 - 16分とバラつきがある。2003年3月5日以前は大阪上本町 - 高安間が毎時6本、河内国分までが毎時4本であったものが、減便の影響で運転間隔が大きく開く時間帯が生じることとなったためである。

名張駅以東では名張駅・東青山駅 - 伊勢中川駅間での運転が基本で、昼間時は名張駅発着と東青山駅発着が毎時1本ずつ運転されている。基本的に山田線には乗り入れないが、下り深夜と上り早朝の1本ずつのみ入出庫の関係で名張駅 - 山田線明星駅間での運転がある。かつては名張駅・東青山駅 - 明星駅・宇治山田駅間の普通列車がわずかだがあり、これらの下り列車は最初から宇治山田行きであるのに対し、上り列車は伊勢中川行きとして運転され、伊勢中川駅到着後改めて東青山または名張行きとして運転されていた。その他、ほぼ同様の理由で名張駅 - 青山町駅間の区間運転のものも設定されており、これは名張駅で準急などに系統変更して継続運転することが多い。大半の列車が伊勢中川駅で宇治山田行き、名古屋方面行きの急行に接続している。

名張駅以西は基本的に6両編成で運転され、深夜には一部4両編成で運転されている。なお、伊勢中川駅発着の列車は2両編成で運転され、名張駅折り返し列車は大阪線の所属車両で、東青山駅折り返し列車は名古屋線所属列車で運転されるが近年の昼間の列車は、名張駅発着列車同様、大阪線所属編成で運転されることが多くなっている。また名張駅 - 青山町駅間の普通の一部は折り返し区間快速となるものは8・10両編成もある。名張駅 - 青山町駅間の列車は伊賀線(現在の伊賀鉄道)の西名張駅 - 伊賀神戸駅間廃止の補償という側面もあったが、日中の急行の運転本数が毎時2本から3本に増便されてからは大幅に縮小されている。

1956年に大阪上本町駅 - 布施駅間が複々線化されるまでは、大阪線の全列車は今里を通過していた。

2003年まで、普通列車は河内国分駅 - 名張駅間では早朝・深夜しか運転されておらず、ほとんどの時間帯で急行(榛原駅 - 名張駅間)・準急列車がその代わりを果たしていた。2009年現在も榛原駅 - 名張駅間の普通列車は非常に少ない。また、名張駅 - 伊勢中川駅間の普通列車は1989年に増発されたもので、1976年 - 1989年は青山町駅 - 東青山駅間にも昼間時は普通列車が運転されていなかった。

越年ダイヤ(大晦日の深夜から終夜運転)では、大阪上本町駅 - 榛原駅(一部名張駅)間で概ね30分間隔で運転されている。なお、名張駅以東での設定はなく、大三駅・伊勢石橋駅・川合高岡駅では2009年まで元日の初発繰上げが行われていたものの、実質的に「終夜運転が実施されていない」のと同等である。

また普通列車も準急と同じく5200系やL/Cカーが使用される列車もある。

臨時列車・臨時停車

大阪線では大学受験や行楽シーズンなどで臨時列車や定期列車の延長運転が行われたり、臨時停車を実施している。停車駅の半数以上が6両対応ホームの駅であるために6両編成の運転が多い。

  • 近畿大学で受験や資格試験などが実施される場合は、最寄りの長瀬駅に急行や準急の臨時停車が行われている。
  • 春の行楽シーズンには、ボタンで有名な長谷寺に訪れる乗客の利便性を高めるため、長谷寺駅に日中の急行が臨時停車する。
  • 正月三が日には、伊勢神宮へ参拝する乗客の便宜を図るため、臨時列車が運転されるほか、日中の一部の宇治山田駅発着の定期急行を五十鈴川駅発着に変更されるなどの措置が取られている。なお、2009年11月3日に伊勢神宮内宮の宇治橋渡始式が執り行われた際は、大阪上本町発五十鈴川行き快速急行も運転された。

過去にあった列車種別

高速

1982年 - 1987年に、大阪上本町駅から鳥羽駅まで臨時列車として「高速 伊勢志摩号」が運行されていたことがある。途中、鶴橋駅・大和八木駅・東青山駅(年始時期は通過)・伊勢市駅・宇治山田駅・五十鈴川駅に停車し、ノンストップ特急なみの停車駅数となっていた。その後は停車駅は同じで、臨時「快速急行」という種別で運転されていたが、1990年代前半に消滅した。

旧・急行

現在の快速急行は、1978年3月15日以前は急行として運転されていた。1960年頃における上本町駅 - 宇治山田駅間急行の大阪線内は、鶴橋駅・大和八木駅・名張駅・伊賀神戸駅・佐田駅(一部列車のみ・現在の榊原温泉口駅)にのみ停車し、2009年現在の阪伊乙特急より少ないものであった。 その後、停車駅は以下のように変遷した。

  • 1960年代前半:佐田駅が全列車停車となる。
  • 1967年12月20日:大和高田駅・桜井駅・榛原駅が停車駅となる。
  • 1972年11月7日:桔梗が丘駅が停車駅となる。
  • 1976年3月18日:伊賀神戸駅 - 榊原温泉口駅間が各駅停車となる。

1978年3月15日ダイヤ変更で、朝夕の列車は快速急行に改称され、昼間は布施駅に停車するとともに榛原駅 - 伊賀神戸駅間も各駅停車となり、現在の急行となった。

旧・区間急行

現在の区間快速急行は、1978年3月15日ダイヤ変更以前は区間急行として運転されていた。1960年頃、上記の急行とは別に、朝夕に運転された榛原駅・名張駅・松阪駅発着の急行は、大和高田駅・桜井駅・榛原駅にも停車していた(近鉄内では「通勤急行」とも呼んだ)。このうち松阪駅発着を除く列車を分離することにより、上本町駅 - 名張駅間の列車として1961年9月に設定された。 その後、以下のように変遷した。

  • 1964年10月1日:桔梗が丘駅開業に伴い名張駅 - 伊賀神戸駅間各駅停車とし、運転区間を伊賀神戸駅まで延長。昼間時にも毎時1本運転されるようになる。
  • 1970年3月21日:室生口大野駅・赤目口駅を停車駅に追加するとともに、運転区間を青山町駅まで延長。
  • 1976年3月18日:松阪駅発着の急行が区間急行に変更され、運転区間を松阪駅まで延長。青山町駅 - 榊原温泉口駅間各駅停車となり、既に各駅停車である区間と合わせて赤目口駅 - 榊原温泉口駅間各駅停車となる。

1978年3月15日のダイヤ変更で、朝夕の列車は区間快速急行に改称され、昼間は布施駅・三本松駅に停車し、現在の急行となった。なお、この時まで準急が毎時1本名張駅まで運転されており、準急が三本松駅に停車していた。

運転本数

大阪線における特急以外の種別の昼間時(10 - 13時台)の運転本数はおおむね以下のようになる。

種別
\駅名
大阪上本町 高安 河内国分 榛原 名張 青山町 東青山 伊勢中川
運行本数 急行 3本 1本
準急 3本 2本        
普通 5本 4本 1本   1本 2本

奈良線に比べて、大阪線の大阪上本町側の昼間時の各種別の運転間隔にばらつきがある。

乗務員

  • 出庫時、起立して運転することとなっている。
  • 多層建て列車(近鉄では親子列車と呼ぶ)に対応するため、ブレーキハンドルとリバースハンドルを入れた「ハンドル袋」を携行する。なお大阪線では、乗務担当列車が多層建て列車でなくても必ずハンドル袋を携行する。
  • 乗務員交代は、高安駅・大和八木駅・名張駅・青山町駅・伊勢中川駅で行われる。

車両

特急車両については「近鉄特急」を参照

現有車両

  • 1220系
  • 1230系・1233系・1253系・1254系
  • 1400系
  • 1420系・1422系・1430系・1435系・1436系・1437系・1620系
  • 1810系:サ1970形の2両が2430系の編成中に組み込まれている
  • 2410系・2430系
  • 2610系・2800系
  • 2680系:鮮魚列車専用編成
  • 5200系:3扉転換クロスシート車
  • 5800系:L/C車、大阪線用は5810番台
  • 5820系(シリーズ21):大阪線用は5850番台
  • 8810系・9200系
  • 9020系(シリーズ21):大阪線用は9050番台

ダイヤ編成などの関係から、これら大阪線所属の車両が名古屋線の一部列車にも使用されており、1400系 (1508F)・2610系・2800系・5200系などが主に急行などで入線する。逆に名古屋線所属の車両(詳細は近鉄名古屋線の項を参照)が大阪線の一部列車にも使用され、2610系・2800系(一部L/C車)・5200系・5800系5812F・1200系・1211F・1212Fなどが主に快速急行や急行などで入線する。

なお、現在編成全車が名古屋線の所属となっている2000系・2050系は当初は大阪線の所属となっていた。これら2形式は2400系・2410系・2430系の冷房改造工事・車体更新工事などに伴う車両不足を補うために新製冷房車として大阪線に投入されたもので、工事の進捗に伴って順次名古屋線へ転属していった。

特筆される点として、大阪線所属の通勤車両は2410系など1960年代後半から1970年代前半にかけて製造された車両の大半が2009年(平成21年)1月時点でも健在である。これはここ最近は阪神電気鉄道との相互直通運転に備えて奈良・京都線系統に新製車両を優先的に投入させていることなどによるものであり、大阪線では2003年(平成15年)に5820系5852F・9020系9051Fが投入されて以降は通勤車両の新製投入は行われておらず、奈良・京都線系統から8810系・9200系の一部を転属させる形で賄われており、また大阪線では単独3連での運用が無くなったことから余剰となった2430系3連の一部が名古屋線に転出、その一部はワンマン改造を行って2444系となっている。

また、五位堂 - 榛原間は車両の定期検査などを終えた後、試運転で奈良・京都線所属の車両が走ることがある。

団体用車両

標準軌線区の各線で運用されている。名古屋線の項も参照。

  • 20000系「楽」
  • 15200系「あおぞら2(2代目)」:2005年(平成17年)に特急車12200系から改造。2009年(平成21年)4月現在、15101F(4連)・15103F(2連)が大阪線の所属(高安車庫の配属)となっている。

事業用車両

  • 電動貨車モト90形(モト97・98):軌間が異なる南大阪線系統の車両を要部検査・全般検査で五位堂検修車庫へ回送する際の牽引車として使用。

過去の車両

  • 1450系
  • 1460系
  • 1480系
  • 1481系:鮮魚列車専用編成、2001年11月まで使用。
  • 2200系
  • 2250系
  • 2400系
  • 2600系
  • 20100系「あおぞら」:団体用車両
  • 18200系「あおぞら2(初代)」:団体用車両(元特急車)。18201F(4連)・18203F(2連)が大阪線の所属(高安車庫の配属)となっていた。
  • 電動貨車モワ10形(モワ11・12):2250系から改造。集電方式が異なる東大阪線(現・けいはんな線)の車両(7000系)を要部検査・全般検査で五位堂検修車庫へ回送する際の牽引車として使用していたが、1998年に廃車(以降はモト75形77・78が担当している。奈良線の項を参照)。西大寺車庫の配属となっていたが書類上は大阪線の所属であった。

歴史

上本町駅 - 布施駅 - 桜井駅間は大阪電気軌道(大軌)の手で、桜井駅 - 伊勢中川駅間は参宮急行電鉄(参急)の手で建設され1930年に全通した。1975年に全線複線化されたが、この時開通した西青山駅 - 東青山駅間の新青山トンネル (5,652m) は日本の大手私鉄では最長である。

大阪上本町 - 八木間

大軌が初めに建設した区間(布施駅 - 八木駅間。八木駅 - 桜井駅間については後述)には、奈良線・畝傍線(今の橿原線)によって形成された大阪から橿原神宮へ向かう路線をショートカットすることや、この地域におけるテリトリーを確保する目的があったとされる。そのため、開業時の終点となった八木駅は現在の大和八木駅がある位置ではなく、先行して開業していた畝傍線の八木駅、すなわち現在の八木西口駅に合流する形となっていて、上本町から橿原方面への直通を意識した線形とされていた。

しかし、並行して大阪鉄道線(現在の近鉄南大阪線)が1929年までに開通したため、両社が関西急行鉄道に統合される1943年までは、橿原と吉野への参拝客・行楽客輸送を巡って競争関係にもなった。

八木 - 桜井 - 中川間

一方で参急が建設した区間(前述の八木駅 - 桜井駅間も、目的としてはこちらに含まれる)は、大阪から現在の山田線と合わせて伊勢神宮への快速参拝ルートを造り上げようという目的から建設が行われることになった。この免許収得に関しては、1922年に近鉄田原本線の前身である大和鉄道(この時の営業区間は王寺駅 - 田原本駅〈現在の西田原本駅にあたる〉間で、田原本駅 - 桜井駅間が建設中であった)が既に桜井駅 - 名張駅間で新線敷設の免許を取得していたため、大軌が同社を子会社化し、その免許線の延長申請を出させるという手法がとられた。

1927年に予定通り大和鉄道は桜井駅より名張駅を経て宇治山田駅までの免許を得て、それを新設会社の参急に譲渡した。同時に大軌自身の手で、八木駅 - 桜井駅間接続線の免許も収得した。

1929年、大軌は参急の開通に先駆けて、八木駅から桜井駅にいたる区間を開業させ、このとき八木駅も現在の大和八木駅の位置に移転し、旧駅は八木西口駅という畝傍線の中間駅(運賃計算上は八木駅と同一)になった。とはいえ、上本町駅から橿原方面への直通列車の運転を考慮し、八木西口駅へ向かう旧線も八木線と畝傍線を結ぶ連絡線として存続した。

参急が建設を担当した区間に際しては、最短時間で大阪と伊勢を結ぶため、山岳地帯をトンネルで抜ける線形を採用した。それでも33‰というやや急勾配となる区間が発生し、同線に使用される電車はその最初となる2200系以降、勾配対策が重要な鍵となった。

なお、桜井駅 - 長谷寺駅間では長谷鉄道の路線がすでに並行して存在していたが、大軌では同社を参急線開業前の1928年に合併し、参急線開業後の1938年まで長谷線として営業を続けた。また、名張駅 - 伊賀神戸駅間で並行路線を有していた伊賀電気鉄道も1929年に大軌が合併(1931年に参急へ譲渡)して伊賀線とし、並行区間(西名張駅 - 伊賀神戸駅)は1964年に廃止した。

なお、国が建設すべき路線を定めた改正鉄道敷設法の81.には、「奈良県桜井ヨリ榛原、三重県名張ヲ経テ松阪ニ至ル鉄道及名張ヨリ分岐シテ伊賀上野附近ニ至ル鉄道並榛原ヨリ分岐シ松山ヲ経テ吉野ニ至ル鉄道」が示され、1929年 - 1935年に順次名松線として松阪 - 伊勢奥津間が部分開業していたが、近鉄大阪線・山田線それに伊賀鉄道伊賀線の敷設によってその意義を失い、以後国鉄線がこの地域に開業することはなかった。

大軌と参急の合併後

1938年、関西急行電鉄(後に参宮急行電鉄へ合併)によって現在の近鉄名古屋線が完成し、同線とあわせて名阪都市間輸送の一役も担うようになった。

大軌と参急の合併によって関西急行鉄道が発足した時に線名の整理が行われ、大軌桜井線と参急本線の伊勢中川駅以西をまとめて大阪線にし、参急本線の伊勢中川駅以東の区間は山田線となった。

年表

  • 1914年(大正3年)4月30日:大阪電気軌道により上本町駅(現在の大阪上本町駅) - 深江駅(現在の布施駅)間が開業。600V電化
  • 1922年(大正11年)3月:深江駅を足代駅に改称
  • 1924年(大正13年)10月31日:八木線として足代駅 - 大軌八尾駅(現在の近鉄八尾駅)間が開業
  • 1925年(大正14年)3月21日:高田駅(現在の大和高田駅) - 八木駅(現在の八木西口駅)間が開業
  • 1925年(大正14年)9月30日:大軌八尾駅 - 恩智駅間が開業。久宝寺口駅開業。足代駅を布施駅に改称
  • 1925年(大正14年)12月10日:弥刀駅開業
  • 1926年(昭和元年)12月30日:俊徳道駅開業
  • 1927年(昭和2年)7月1日:恩智駅 - 高田駅間が開業し八木線全通
  • 1929年(昭和4年)1月5日:桜井線として大軌八木駅(現在の大和八木駅) - 桜井駅間が1500V電化で開業。布施駅 - 大軌八木駅間の架線電圧も600Vから1500Vに昇圧し、布施駅構内にデッドセクションを設置。八木線を桜井線に改称。畝傍線(現在の橿原線)との交差地点に大軌八木駅開業、これまでの八木駅を八木西口駅に改称
  • 1929年(昭和4年)10月27日:参宮急行電鉄により桜井駅 - 長谷寺駅間が開業
  • 1930年(昭和5年)2月21日:長谷寺駅 - 榛原駅間が開業
  • 1930年(昭和5年)10月10日:榛原駅 - 伊賀神戸駅間が開業
  • 1930年(昭和5年)11月19日:伊賀神戸駅 - 阿保駅(現在の青山町駅)間、佐田駅(現在の榊原温泉口駅) - 参急中川駅(現在の伊勢中川駅)間が開業
  • 1930年(昭和5年)12月20日:阿保駅 - 佐田駅間が開業し、現在の大阪線全通
  • 1941年(昭和16年)3月15日:大阪電気軌道が参宮急行電鉄を合併、関西急行鉄道となる。布施駅 - 伊勢中川駅間を大阪線とする
    • 大軌八尾駅を関急八尾駅に、大軌山本駅を河内山本駅に、国分駅を河内国分駅に、大軌高田駅を大和高田駅に、大軌八木駅を大和八木駅に、参急上津駅を伊賀上津駅に、参急石橋駅を伊勢石橋駅に、参急中川駅を伊勢中川駅に改称
  • 1942年(昭和17年)10月1日:布施駅 - 八木西口駅間を軌道法に基づく軌道から地方鉄道法に基づく鉄道に変更
  • 1944年(昭和19年)6月1日:関西急行鉄道と南海鉄道との合併により社名を近畿日本鉄道に変更。関急八尾駅を近畿日本八尾駅に、下田駅を近畿日本下田駅に改称
  • 1944年(昭和19年)11月3日:大和朝倉駅開業
  • 1945年(昭和20年)6月1日:俊徳道駅・築山駅・真菅駅休止
  • 1946年(昭和21年)3月1日:俊徳道駅・築山駅・真菅駅再開
  • 1956年(昭和31年)12月8日:上本町駅 - 布施駅間複々線化、奈良線と分離。新設の大阪線用2線は1500V電化。当初は線路別運転。布施駅構内のデッドセクション廃止。
  • 1959年(昭和34年)12月23日:美旗駅 - 伊賀神戸駅間複線化
  • 1960年(昭和35年)12月27日:阿保駅 - 伊賀上津駅間複線化
  • 1961年(昭和36年)3月23日:名張駅 - 美旗駅間複線化
  • 1961年(昭和36年)3月29日:中川短絡線が開通。大阪線・名古屋線直通列車の伊勢中川駅でのスイッチバック運転解消
  • 1961年(昭和36年)8月21日:伊賀神戸駅 - 阿保駅間複線化
  • 1964年(昭和39年)10月1日:桔梗が丘駅開業
  • 1965年(昭和40年)3月18日:佐田駅を榊原温泉口駅に改称
  • 1967年(昭和42年)11月1日:三軒家信号場 - 西青山駅間、大三駅 - 亀谷信号場間、高野信号場 - 川合高岡駅 - 宮古分岐(中川短絡線分岐点)間複線化
  • 1968年(昭和43年)3月1日:ATS使用開始
  • 1969年(昭和44年)9月21日:奈良線の架線電圧昇圧に伴い上本町駅 - 布施駅間奈良線用2線も1500Vに昇圧
  • 1970年(昭和45年)3月1日:近畿日本八尾駅を近鉄八尾駅、近畿日本下田駅を近鉄下田駅に、阿保駅を青山町駅に改称
  • 1970年(昭和45年)3月21日:特急列車が3月15日に開業した難波線の近鉄難波駅(現在の大阪難波駅)へ乗り入れ開始
  • 1971年(昭和46年)10月25日:榊原温泉口駅 - 東青山駅間で名古屋行特急と京都・難波行特急との正面衝突事故が発生。死者25名、重軽傷者224名の大事故となる。
  • 1973年(昭和48年)12月10日:伊賀上津駅 - 三軒家信号場間複線化
  • 1973年(昭和48年)12月18日:垣内信号場 - 大三駅間複線化
  • 1973年(昭和48年)12月22日:宮古分岐 - 伊勢中川駅間複線化
  • 1974年(昭和49年)5月19日:亀谷信号場 - 伊勢石橋駅間複線化
  • 1974年(昭和49年)8月9日:伊勢石橋駅 - 高野信号場間複線化
  • 1975年(昭和50年)9月13日:上本町駅 - 布施駅間を方向別運転化
  • 1975年(昭和50年)11月23日:新青山トンネル開通。西青山駅 - 垣内信号場間が複線の新線に切替えられ、全線複線化完成
  • 1977年(昭和52年)6月26日:布施駅 - 長瀬駅間(約2.4km)連続立体交差化事業により高架化
  • 1978年(昭和53年)12月17日:近鉄八尾駅付近(久宝寺口駅 - 河内山本駅間約2.2km)を連続立体交差化事業により高架化
  • 1982年(昭和57年)10月5日:五位堂検修車庫完成。玉川(奈良線)・高安(大阪線)・古市(南大阪線)の各工場の工場機能を集約
  • 1984年(昭和59年):近鉄初のVVVF車両1420系(当初は1250系)の営業運転開始
  • 1986年(昭和61年)3月18日:上本町駅 - 名張駅間で一部の快速急行と区間快速急行が10両編成運転を開始
  • 1988年(昭和63年)3月18日:21000系(アーバンライナー)の営業運転開始(当初は名阪甲特急に限定運用)。特急の120km/h運転開始
  • 1988年(昭和63年):3扉転換クロスシート車両5200系の営業運転開始
  • 1990年(平成2年)3月15日:名阪甲特急の全列車21000系化および一部列車を大和八木駅にも停車開始
  • 1991年(平成3年)3月19日:青山町駅配線変更工事完成により、10両運転区間を上本町駅 - 青山町駅間に延長
  • 1991年(平成3年)12月6日:大阪教育大前駅開業
  • 1992年(平成4年)3月19日:22000系 (ACE) の営業運転開始(当初は名阪乙特急に限定運用)
  • 1992年(平成4年)10月16日:新玉手山トンネル上り線使用開始
  • 1992年(平成4年)10月28日:新玉手山トンネル下り線使用開始。0.1km短縮
  • 1994年(平成6年)3月15日:23000系(伊勢志摩ライナー)の営業運転開始(当初は阪伊甲特急(・名伊甲特急)に限定運用)。特急の130km/h運転開始。夜間の一部を除く阪伊特急を上本町駅発着に。
  • 1995年(平成7年)3月16日:近鉄八尾駅・河内山本駅・高安駅でホームの10両対応工事が完成、上本町駅 - 高安駅間で準急の10両運転開始
  • 1996年(平成8年)2月:2610系2621Fを改造したL/Cカー試作編成の試験運用開始
  • 1996年(平成8年)3月15日:大和朝倉駅で待避線の使用開始、これにより河内国分駅 - 榛原駅間における昼間の下り準急の運転間隔が11 - 30分間隔から20分間隔に均等化。23000系を京伊特急にも運用開始。阪伊特急の運行体制見直し(一部列車の臨時列車格下げなど)開始
  • 1997年(平成9年)3月18日:昼間の急行(快速急行・区間快速急行を含む)が上本町駅 - 青山町駅間で毎時3本に(伊勢直通1本と青山町折り返し2本)
  • 1997年(平成9年)7月25日:新造L/Cカー(5800系)の営業運転開始
  • 1998年(平成10年)3月17日:23000系を阪伊乙特急にも運用開始。近鉄難波駅 - 湯の山温泉駅間直通の特急(近鉄難波駅 - 白子駅間は名阪乙特急に併結)を廃止(近鉄四日市駅 - 湯の山温泉駅間の単独運行に)。青山町車庫が完成し、使用開始。
  • 1998年(平成10年)4月1日:上本町駅 - 青山町駅間でご乗降確認システム(フェアシステムK)及び列車運行管理システム (KOSMOS) 稼働開始
  • 2001年(平成13年)2月1日:上本町駅 - 青山町駅間でスルッとKANSAI対応カードの取り扱い開始
  • 2001年(平成13年)3月22日:23000系を名阪甲特急にも運用開始。快速急行の停車駅に五位堂駅を追加
  • 2001年(平成13年)10月14日:上本町駅 - 青山町駅間でJスルーカードの取り扱い開始
  • 2002年(平成14年):シリーズ21(5820系)の営業運転開始
  • 2003年(平成15年)3月6日:阪伊特急の一部を近鉄難波駅発着に変更。京伊特急の一部が大和八木駅 - 賢島駅間で阪伊乙特急と併結運転。阪伊乙特急(一部列車)の停車駅に大和高田駅・榛原駅[1]を、京伊特急の停車駅に名張駅・伊勢中川駅(以上全列車)・榛原駅・伊賀神戸駅(以上は阪伊乙特急との併結列車のみ)を、快速急行の停車駅に美旗駅を、急行の停車駅に河内国分駅をそれぞれ追加
  • 2006年(平成18年)3月22日:21000系を阪伊乙特急にも運用開始(平日1往復[2]
  • 2007年(平成19年)4月1日:大阪線の各駅でPiTaPa・ICOCAの取り扱い開始
  • 2008年(平成20年)6月14日:上本町駅 - 布施駅間と五位堂駅 - 榛原駅間で車上速度パターン照査式ATS (ATS-SP) の使用開始
  • 2009年(平成21年)2月27日:東青山駅付近で名張発伊勢中川行普通列車(始発列車、2両編成)が脱線、架線柱等に損傷。この影響で青山町駅 - 伊勢中川駅間が終日不通、バス代行輸送実施[3][4]
  • 2009年(平成21年)3月1日:Jスルーカードの自動改札機・のりこし精算機での取り扱いを終了[5]
  • 2009年(平成21年)3月20日:上本町駅を大阪上本町駅に改称。平日23時台に大阪難波(同日付で近鉄難波から改称)発大和八木駅行き特急1本を増発[6]。23000系の名阪甲特急への定期運用および21000系の阪伊乙特急への定期運用が無くなる。
  • 2009年(平成21年)6月4日:河内国分発大阪上本町行の朝の上り列車内で、トイレ内で不審火が発生し、乗客が多数避難する事態に。同線では、同年5月末から電車のトイレや駅ホームで不審火が相次ぐ[7][8]

駅一覧

凡例
●:停車、|:通過
普通は各駅に停車(表中省略)。
近鉄奈良線直通列車は当該路線記事を、特急列車は特急列車記事を参照のこと。
#印の駅は列車待避可能駅
駅名 駅間キロ 営業キロ 区間最高速度(km/h)下り/上り 準急 急行 区間快速急行 快速急行 接続路線 所在地
大阪上本町駅 - 0.0 - 近畿日本鉄道:難波線
大阪市営地下鉄:■ 谷町線(谷町九丁目駅:T25)・■ 千日前線(谷町九丁目駅:S18)
大阪府 大阪市
天王寺区
鶴橋駅 1.1 1.1 50/55 西日本旅客鉄道:大阪環状線
大阪市営地下鉄:■ 千日前線 (S19)
大阪市
生野区
今里駅 1.7 2.8 115/100  
布施駅# 1.3 4.1 115/110 近畿日本鉄道:奈良線 東大阪市
俊徳道駅 1.0 5.1 115/110 西日本旅客鉄道:おおさか東線(JR俊徳道駅)
長瀬駅
(近畿大学前)
1.1 6.2 120/120  
弥刀駅# 1.2 7.4 120/120  
久宝寺口駅 0.9 8.3 115/110   八尾市
近鉄八尾駅 1.3 9.6 120/120  
河内山本駅# 1.5 11.1 110/110 近畿日本鉄道:信貴線
高安駅# 1.1 12.2 95/90  
恩智駅 1.1 13.3 110/110  
法善寺駅 1.6 14.9 120/120   柏原市
堅下駅 0.8 15.7 120/120 近畿日本鉄道:道明寺線(柏原駅[* 1]
西日本旅客鉄道:関西本線(大和路線)(柏原駅)
安堂駅 0.9 16.6 120/120 近畿日本鉄道:道明寺線(柏原南口駅[* 1]
河内国分駅# 1.6 18.2 110/115  
大阪教育大前駅 1.6 19.8 110/110  
関屋駅
(大阪樟蔭女子大学前)
2.2 22.0 120/110   奈良県 香芝市
二上駅 2.1 24.1 100/100  
近鉄下田駅 1.6 25.7 110/120 西日本旅客鉄道:和歌山線(香芝駅[* 2]
五位堂駅#
(真美が丘ニュータウン前)
1.4 27.1 110/120  
築山駅 1.7 28.8 120/120   大和高田市
大和高田駅 1.1 29.9 110/110 西日本旅客鉄道:和歌山線・桜井線(高田駅[* 2]
松塚駅 1.9 31.8 110/110  
真菅駅 1.0 32.8 110/110   橿原市
大和八木駅# 2.0 34.8 110/115 近畿日本鉄道:橿原線
耳成駅 2.1 36.9 120/110  
大福駅 1.3 38.2 120/115   桜井市
桜井駅 1.6 39.8 120/115 西日本旅客鉄道:桜井線
大和朝倉駅# 2.1 41.9 110/105  
長谷寺駅 3.7 45.6 115/100  
榛原駅# 4.5 50.1 115/100   宇陀市
室生口大野駅 7.1 57.2 120/120  
三本松駅 2.5 59.7 110/120  
赤目口駅 4.3 64.0 120/120   三重県 名張市
名張駅# 3.2 67.2 120/120  
桔梗が丘駅 2.8 70.0 120/120    
美旗駅 3.1 73.1 120/120    
伊賀神戸駅 2.4 75.5 120/120   伊賀鉄道:伊賀線 伊賀市
青山町駅# 2.4 77.9 120/115    
伊賀上津駅 2.7 80.6 120/115    
西青山駅 3.2 83.8 120/110    
東青山駅# 7.7 91.5 110/130     津市
榊原温泉口駅 3.9 95.4 110/115    
大三駅 2.2 97.6 120/120    
伊勢石橋駅 4.0 101.6 120/120    
川合高岡駅 2.8 104.4 120/120   東海旅客鉄道:名松線(一志駅)
伊勢中川駅# 4.5 108.9 120/120   近畿日本鉄道:名古屋線・山田線(一部直通運転:下記参照) 松阪市
直通運転区間 伊勢中川駅から
○急行…鳥羽線鳥羽駅、名古屋線近鉄名古屋駅まで
○区間快速急行:山田線松阪駅[* 3]
○快速急行…鳥羽線鳥羽駅まで
  1. ^ a b 柏原駅・柏原南口駅とは徒歩連絡。道明寺線との普通運賃通算制度はない。
  2. ^ a b JRの駅とは少し離れているが、王寺 - 高田間は桜井駅より発着列車が多いため王寺方面への乗換駅として利用できる。
  3. ^ 年越し終夜運転時は鳥羽線五十鈴川駅まで延長運転

主要駅の乗降客数

2008年11月18日調査[1]

  • 大阪上本町 78,267人
  • 鶴橋 173,523人
  • 布施 41,876人
  • 長瀬 30,925人
  • 近鉄八尾 34,116人
  • 河内山本 22,943人
  • 高安 11,934人
  • 河内国分 16,626人
  • 五位堂 25,740人
  • 大和高田 17,093人
  • 大和八木 37,269人
  • 桜井 18,879人
  • 榛原 12,333人
  • 名張 14,754人
  • 桔梗が丘 8,232人
  • 伊賀神戸 5,770人
  • 青山町 2,853人
  • 榊原温泉口 1,393人
  • 伊勢中川 7,323人

脚注

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  1. ^ 2002年から2003年にかけての越年終夜運転で、一部の特急が先行して大和高田駅・榛原駅に停車した。
  2. ^ これまでにも23000系の検査時代走および大晦日終夜運転で阪伊特急に充当されているが、定期列車の固定運用としては初めて
  3. ^ お詫び 大阪線東青山駅構内列車脱線事故についてPDF - 近畿日本鉄道 2009年2月27日
  4. ^ 鉄道事故(概要) - 国土交通省・運輸安全委員会
  5. ^ Jスルーカードの利用終了についてPDF - 近畿日本鉄道プレスリリース 2008年12月2日
  6. ^ ダイヤ改正についてのお知らせPDF - 近畿日本鉄道プレスリリース 2009年1月16日
  7. ^ 近鉄大阪線電車のトイレ放火、先月末から相次ぐ - 読売新聞 2009年6月4日
  8. ^ 近鉄電車内トイレでまた不審火 - 産経新聞 2009年6月4日

参考文献

  • 徳田耕一(編著) 『まるごと近鉄ぶらり沿線の旅』 河出書房新社、2005年。ISBN 4309224393。
  • 諸河久・杉谷広規(編著) 『日本の私鉄 近鉄1』 保育社〈カラーブックス〉、1998年。ISBN 458650904X。
  • 諸河久・山辺誠(編著) 『日本の私鉄 近鉄2』 保育社〈カラーブックス〉、1998年。ISBN 4586509058。
  • 近畿日本鉄道(編著) 『近鉄時刻表』各号、近畿日本鉄道。
  • 日本交通公社(編著)「京阪神からの旅行に便利な交通公社の時刻表」各号。(1987年頃に廃刊)
  • 電気車研究会「鉄道ピクトリアル2003年1月号増刊 特集:近畿日本鉄道」、2003年。
  • 田淵仁 『近鉄特急』上、JTB、2004年。ISBN 4533051715。
  • 「鉄道ファン」各号(交友社)
  • 「鉄道ダイヤ情報」各号(交通新聞社)

関連項目

  • 日本の鉄道路線一覧
  • 近鉄特急史
  • 鮮魚列車
「」より作成

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